世の中を分析したいよ

世の中のあらゆることについて、作者が勝手に分析したことを箇条書きで書くだけのプログです

人工知能が人間の仕事を奪うのか

 自分たちの身の回りには多くの機械が存在している。家電製品、車、スマホ、PC、パソコンなど挙げればきりがない。ではそもそもなぜ機械が身の回りに溢れているかというと、人間にとって便利だからである。機械は人間よりも早く、正確に行うことができる。例えばチラシを100枚コピーするにしても機械なら数分でできる。もし人間がやるなら・・・1ヵ月かかるかもしれない。

 労働時間にも大きな影響を与えている。以下の記事で述べたように労働時間は年々減少している。これは人間が時間をかけていた作業を機械がすることによって作業時間が短縮されたからである。

これからの働き方はどう変わるのか - 世の中を分析したいよ

 発展を続けている機械であるが、今後更に私たちの働き方に大きな影響を与えるのは人工知能(AI)だろう。人工知能の定義は曖昧であるが、大きく分けると、人間の知能により動く機械と人間の知能そのものを作る機械である。例えるならマニュアルで動く機械とマニュアル自体を作ってしまう機械である。

人工知能 - Wikipedia

 将来消える職業ランキングなどで多くの職業が消えると発表されるが、なぜそうなるかというとすでにルールが決められた仕事がほとんどだからである。働いている人の多くはルールの中で仕事をしている。つまり機械がルールを理解することができれば、人が不要となってしまうのだ。

 当然機械が仕事のルールを理解することは容易ではない。一番の問題は人間にとって有益な行動をさせなければならないことだ。仕事は誰のためにやっているのかというと人間のためである。つまり人間と同じ判断をして人間が好むことをしなければならない。機械は人間ではないため、まずこの定義を覚えさせる必要がある。

 しかしこれは容易ではない。人間は合理的な生き物ではないからだ。趣味嗜好は人それぞれ違うため、同じことをするにしても楽しいと感じる人と楽しくないと感じる人がいてしまう。このような人間の非合理的な行動を予測しなければならない。これを研究しようと経済学と心理学をかけた行動経済学という学問で日々で行われている。

 以上から人工知能はルールが簡易的な仕事から奪っていく。例えば工場でほとんどの仕事が機械化されているのは、作業が機械にとって簡易的だからだ。逆に工場で残っている仕事は作業が簡易的ではないものである。特に商品の見た目が良いものであることを判断するのは非常に難しい。例えばよくネットをしていると「あなたはロボットではありませんか?」と聞かれ「乗り物はどれか?」など簡単な問題を解かされてるだろう。人間にとっては簡単でも機械にとっては非常に難しい。それは乗り物の定義が曖昧すぎるからだ。乗り物であるかどうかは人が判断している。つまり非合理的な判断が必要になる。

 しかしこの非合理的な判断をすることができれば人工知能は急速に発展し、私たちの仕事は機械化されていくだろう。