これからのVtuberはどうなるのか
Vtuberとは生身の自分とは違う架空のキャラクターを用いて動画配信を行う人である。広くVtuberが知られるようになったきっかけは、2016年12月キズナアイの誕生である。
2017年になると、「電脳少女シロ」、「ミライアカリ」「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」、「輝夜月」など多くのVtuberが現れた。
アニメのキャラクターが動画配信を行うという画期的な方法に多くの人が興味を持った。しかし、やることは他のVtuberと同じであるため、ネタ切れ感がただよい、一発屋芸人と同じく下火となっていった。
しかし、ホロライブ(2018年5月)、にじさんじの登場(2018年12月)により大きく変わる。
今までのVtuberと大きく違うところは編集した動画を投稿することではなく、生配信であることである。これにより以下のメリットが上げられる。
☆メリット☆
・コメントに対してリアルに反応できる
・視聴者が一緒にいる気分になる
・投げ銭でも稼げる
・編集する手間がない
特にコメントにリアルタイムで反応できるのは大きい。視聴者が一緒にいるような気分が味わうことができるからだ。
もちろんデメリットもある
★デメリット★
・生放送であるため動画が長く、見どころが分からないため見返す人が少ない
・生配信できるトーク力が必要
まず過去の放送の見どころについては、切り抜きと呼ばれる個人の職人がいる。当然著作権的にはアウトであるのだが、公式は黙認している。それは切り抜きという作業を公式で行うと当然人件費がかかる。またどこが切り抜くべきなのか視聴者目線でみなければ分からない。そこを視聴者が勝手にしてくれるので、ついでに宣伝してくれるという仕組みだ。つまり著作権的にアウトであるが、その作業にかかる人件費と考えれば安いものである。
今後はアニメに興味がある層をより大きく獲得すると考えられる。特に大きいのはキャラクターの3Dの外観である。年々進化をとげ昔のような機械的な見た目でなく、人間味のある仕草ができるようになった。この技術がさらに発展すれば、多くの人が抵抗がなくなるのではないか。世間的には生身の人間の下位互換であるという認識があると思うが、上位互換となる認識に変わっていくだろうと考える。生身の人間がいくら可愛くても、Vtuberに勝てない未来となるだろう。
まだまだ先になると思うが、アニメキャラクターがドラマに出演する日もでてくるのではないか。アニメとしてではなく、私たちの現実世界に違和感なく溶け込むような形で広がりを見せていくと思う。
つまりこれから必要なのは中身である。アイドル業界は容姿よりも中身を重視した人材を求めていくだろう。