宇宙の果てまで行くためには
宇宙はとてつもなく広い以下の記事でも述べたように、観測可能な宇宙の果てまでは138億光年である。
宇宙を基準とすれば人生の悩みは大したことない - 世の中を分析したいよ
まず、1光年について説明しよう。宇宙は広すぎるためkmなどの単位では桁が大きすぎてよく分らなくなってしまうのだ。そこで考えられたのが現在世の中で一番速い光で距離を表したのが1光年である。1光年は光が1年間に進む距離だ。
つまりkmで表すと
1光年== 9,460,730,472,580km 光年 - Wikipedia
である。とてつもないことが分かるだろう。地球から太陽までの距離の約6.3万倍だ。
冒頭で宇宙の果てまでは138億光年と述べた。ということは宇宙の果てまで現在一番速い光の速さでも138億光年かかってしまうのだ。
まず、スペースシャトルの速さでも最大速度は約7.7km/sである。これはスペースシャトルが地球の周りをまわるために必要な速度である。
軌道にのるために必要な速度を宇宙速度という以下の通り区分されている。
第一宇宙速度 7.91km/s ・・・地球の軌道に乗るための速度
第二宇宙速度 11.2km/s ・・・地球の重力を振り切るために必要な速度
第三宇宙速度 16.7km/s ・・・地球・太陽の重力を振り切るために必要な速度
光の速さは 約300,000km/sである。つまりスペースシャトルですら、光の速さの3.8万分の1である。1光年はスペースシャトルで3.8万年かかってしまう。
地球から8000万キロ先の火星まで探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリーでも打ち上げから火星着陸まで約9ヵ月もかかっている。ちなみに光なら4分ぐらいである。
つまり現在の人間の技術ではまだまだ宇宙の果てまでいくことは不可能な状態だ。仮に光と同じくらい速い乗り物ができたとしても138億年かかるのだから到底不可能だろう。
ではどうしたらいけるかというと、SF映画でもよくでてくるワープである。現在光速を超えることは不可能とされているため、以下の方法は妄想の一種にすぎないが、今後なんらかの方法で実現できることを願う。
通常推進型ワープ・・・光よりも速く動くこと
相対性理論によれば、光の速度に近づけば近づくほど物質の質量が無限大となるが、何らかの作用で相対性理論が通用しなくして、物質の質量は逆に小さくなる。これで光の何十倍、何百倍の速度を出すことができる。
ワームホール型ワープ・・・どこでもドアみたいなもの
宇宙空間に存在する空間の虫食い穴「量子特異点」を利用すること(一般相対性理論が通用しない)で離れたところに一瞬で瞬間移動すること。