世の中を分析したいよ

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新幹線利用者数から見る日本の働き方の変化

 新幹線と言えば、日本の公共交通機関の大動脈であるが、その中でも大阪-名古屋-東京の3大首都圏を結ぶ東海道新幹線の役割は大きい。もちろん出張・ビジネスでも利用されている。ここで疑問に思うことは、出張は時間・費用ともに膨大となる。大阪から東京まで新幹線のみで約2時間半、金額は約1.5万円必要なため、日帰り出張しようものなら1日の大半は電車の中で過ごすことになる。これは明らかに時間の無駄ではないか。

 そこで新幹線の利用者数の推移から日本の働き方の変わり様を分析したいと思う。

以下は東海道新幹線輸送量の推移である。ごらんの通り、右肩上がりである。

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JR東海「東海道新幹線の運転本数と輸送量の推移」「のぞみ12本ダイヤの特徴」資料全文 (2019年4月18日) - エキサイトニュース

 次に利用目的について見ていこう。以下の表の通り出張・ビジネスでの利用者数が圧倒的に多いことが分かるだろう。スーツ姿の人が多いのもそのせいである。

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https://www.jcomm.co.jp/transit/price/databook/pdf/19D_41.pdf#search

 しかしこれだけインターネットが普及した時代、昔と違い現地までわざわざ行かなくても、やり取りを行うことは十分可能であるはずなのに、年々増えているのは違和感を感じる。以下の通り日本の人口は2016年をピークに減少を転じており、今後も続いていくと予想されている。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf

 つまり、日本の人口はピークを過ぎているが、利用者数は増えているのである。飛行機の国内線が減ったとも考えられるが、以下の通り一時期は燃料高騰の影響に減少に転じたものの、26年度にはピーク時と同じくらいまで回復している。

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https://www.mlit.go.jp/common/001116063.pdf#search

 以上のことから、インターネットが普及した時代であるが、まだまだ出張の割合は多いことが分かる。

 しかし、昨今から言われている働き方改革をするのであれば、無駄な出張は削るべきではないか。大半は会議を数時間程度しただけで終わりだろう。テレビ電話でよくないか。昔から現地に行ってるからというのではなく本質から判断するべきであろう