睡眠時間で人生が変わる
睡眠は私たちが毎日行動するためにかかせないものだ。寝不足や徹夜した日は頭が重く、考えがまとまらないことは経験にあるだろう。注意力のテストを行った研究(Dawson and Reid,1997)では、起床してから24時間後の注意力は缶ビール2、3本分飲んだ状態と同じいう結果もあるほどだ。
寝不足、徹夜はよくない。それは誰しも分かっていることであり、睡魔がくれば誰しも寝たい。それができないのは時間がないからであろう。よくこう思うだろう「睡眠時間を削れないか」と。
睡眠時間は人によって変わり、平成29年国民健康・栄養調査報告|厚生労働省の調査では日本人の睡眠時間の割合は以下となっている。表の通り一番多い割合は6~7時間である。
睡眠時間が少ない人をショートスリーパーとよび、ナポレオンやエジソンは4時間。また日本人の芸人武井壮はなんと2時間といわれている。
逆に睡眠時間が長い人をロングスリーパーとよび、例えばアインシュタインは10時間寝ていたといわれている。
このように睡眠時間は人よって大きく変わる。例えば睡眠時間5時間と睡眠時間7時間の人では1日の活動時間が2時間も違う。1年でいえば730時間、人生(80年)でいえば58400時間=2433日=6.5年である。睡眠時間2時間の違いが人生の活動時間がこれほど大きく変わるのは衝撃的ではないか。
ではどうやったら睡眠時間を削れるのか、それは睡眠の質を高める必要がある。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を90分周期で反復している。レム睡眠は浅い睡眠、ノンレム睡眠は深い睡眠である。
前述に述べたショートスリーパーの武井壮はノンレム睡眠の割合が非常に多いことが分かり、これが睡眠時間が少ない理由であるといわれている。
つまりただ寝ればいいというわけではないのだ。同じ睡眠時間でも睡眠の質によって回復力は変わってしまう。
では睡眠の質を延ばすにはどうすれば良いのか。下記のURLの通り、睡眠の質を上げる方法はいろいろある。
talk5-睡眠時間の長さは関係ない!? 眠りの質を上げる「5つの習慣」|oluha(オルハ)
仕事ができる人に共通 睡眠の質上げる習慣トップ5|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
特に大きいのは就寝前の1時間が重要となる。以下のことを心がければよいだろう。
・就寝前にテレビ、スマホなどの強い光を目にいれない。
・風呂は熱すぎず、40℃ぐらいで15分ぐらいにする。
他にも睡眠の質を上げるには多くの方法があるが、できることから少しずつ行うといいだろう。