世の中を分析したいよ

世の中のあらゆることについて、作者が勝手に分析したことを箇条書きで書くだけのプログです

登山で春夏秋冬を体験する

 日本の気候は1年かけて変化する。今日真夏のような暑さだった次の日に雪が降ることはあり得ないように。ゆっくりゆっくり時間をかけて移り変わっていくのだ。しかしこの1年間の春夏秋冬をなんと1日で体験することができる方法がある。それは登山だ。

 高いところに登れば涼しい。例えば避暑地として有名な軽井沢も標高が941mある。一般的に標高が100m上がると気温が約0.6℃下がると言われている。気温 - Wikipedia

 つまり標高が高くなるほど気温が下がるわけだ。日本で一番標高が高い富士山の年間の気温は下記に示す通りとても低い。静岡市と比べてみれば一目瞭然である。

 

f:id:tozan876261:20200108225009p:plain

f:id:tozan876261:20200108225109p:plain

 

https://weather.time-j.net/Climate/Chart より

 

 8月の平均気温は静岡市が27℃に対して富士山は6.2℃であり、温度差は約21℃だ。静岡市は標高14mと富士山は標高3776mであるから高低差は約3700mである。計算すると100mあたり0.56℃下がっており、上記の100mで0.6℃下がるとのとほぼ合っている。

 ここで静岡市の1月の平均気温は6.7℃、富士山の8月の平均気温6.2℃とほぼ同じなのだ。つまり8月の富士山に登れば夏から冬まで味わえるということだ。

 下記各月の時の温度となる富士山の標高を示す。この表を見れば分かるように富士山を登り始めたとしよう。季節は8月から9月、10月、11月、12月と変わり山頂へ着いた時が1月となる。そして下山していくと2月、3月・・・7月となるのだ。このように1年かかる春夏秋冬が1日で移り変わるのだ。

f:id:tozan876261:20200108231708p:plain

f:id:tozan876261:20200108231923p:plain

 富士山の山頂は8月の真夏でも静岡の冬と同じだ。そのため8月でも富士山の山頂には雪が残っている。しかもときには雪がふることもあるのだ。

 ここで注意してほしいのは冬に富士山を登ってはいけない。上のグラフでも分かるように1月の平均気温はなんと-18.4℃だ。これは南極にある昭和基地の一番寒い8月の平均気温-19.4℃と大して変わらない。南極を味わいたければ登るのもいいかもしれない。

南極の気候 - Wikipedia

 ※南極は場所で大きく温度が異なり南極点にもなると一番寒い月の8月の平均気温は約-60℃、最低気温は-94℃と比べ物にならないぞ。